シドクリ通信 第59号

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平成24年1月10日 発行

【目次】 ☆はじめに
☆インドでの年越し
☆ガンディーの言葉
☆お知らせ

【発行人】

医療法人社団コスモス会
紫藤クリニック 紫藤昌彦

〒169-0075新宿区高田馬場1-29-21-2F

電話 03(3232)1622   FAX 03(3232)1633
http://www.teraintl.co.jp/kaz/shidokuri/ 

 はじめに

 1月6日で当院は開院15周年を迎えました。光陰矢の如しで、あっという間の15年でした。

 開院日の前日、友人知人をお招きしてクリニックの開院披露を行いました。100人くらいの方々が見え、階下のカフェでお茶を飲みました。しかし、この15年間に、その中の何人かは他界され、カフェは別の店に変わりました。つくづく時の移ろいを感じます。

 ところで、昨年3月11日以降、何ともうっとうしい日々が続いています。福島原発の爆発によって、得体の知れない放射能に怯える生活を強いられるようになったからです。すぐに解決できる問題ではなく、今後、数十年に亘り、私たちは放射能とともに生きていかねばなりません。厄介な時代になったものです。

 また新しい年を迎えました。今年の年賀状には「謹賀新年」の代わりに「復興祈願」と書きました。今年こそ良い年になってほしいと願っています。

 インドでの年越し

 年末年始にインドのワルダに行ってきました。昨年6月から「マハトマ・ガンディー国際ヒンディー語大学」で日本語を教えている芳賀明夫さんを訪ねることが目的です。

 私は芳賀さんと出会って30年になります。出会った当時、芳賀さんは「ダルマサンガ」というインド同好会を作っていて、そこにはインド好きの人たちがたくさん集まっていました。私は、時々ヒンディー語講座やヨーガの会に参加し、インド旅行にも2回同行しました。その芳賀さんがしばらくインドに滞在するというので、訪ねることにしたのです。

 ワルダはインドの中央部にあります。旅行ガイドにも載っていない小さな町で、インドで一番暑い場所だそうです。空港があるナーグプルから100km離れています。車と宿はどうしようかと思っていたところ、芳賀さんが大学から空港までの車の送迎と、学内のゲストハウスを手配してくれました。

 学生数五百人程度の国立の大学院大学で、広い丘陵に建物が点在し、丘の上にはマハトマ・ガンディーの銅像が建っています。この大学の特徴は2つあります。1つはガンディーの思想に基づいていること。もう1つはヒンディー語の国際化を目指していること。そのため、授業はすべてヒンディー語で行われています。

 私が学生に講義するという名目で、車と宿の手配ができたので、私は日本への留学を希望する学生数人に、訪日後必要となる外国人登録、国民健康保険、病院の選び方、119番と110番の使い方、医療費などについて、英語で1時間くらい話をしました。討論の場では「留学生のコンビニでのアルバイト」の話が出ましたが、インドにはコンビニがないので、学生にこれを理解させるのが一苦労でした。

 大晦日には年越しパーティーがあって、教職員とその家族、中国人留学生などに混じって参加しました。食堂前の広場で、カレーのバイキングを食べながら、ビンゴや椅子取りゲームを楽しみました。サリーでお洒落した女性たちが椅子取りに興じる光景は、実に微笑ましかったです。午前0時を回ると、学長がケーキカットをして、皆でケーキを食べて、新年を祝いました。  観光旅行では味わうことのできないインドの大学での数日間は、この国の素顔を垣間見た貴重な体験となりました。

 ガンディーの言葉

 「インド独立の父」マハトマ・ガンディー。マハトマとは「偉大なる魂」という意味を持つガンディーの尊称です。

 彼の「非暴力、不服従」の平和主義的思想は、世界中に大きな影響を与えました。インドのルピー紙幣にガンディーの肖像が描かれていることから、彼が今なおインド人の魂として生き続けていることがわかります。

 ワルダではセーワグラムという村を訪れました。静かな佇まいで、ガンディーが糸車を回して糸を紡いだ、ガンディーの思想を象徴する場所です。ガンディーは、糸を織って布をつくり、その一枚の布を身にまとって生涯を送りました。

 このセーワグラムには、今でもガンディーの提唱した農村の手作りの生活をしている人々がいます。畑を耕し、牛の世話をし、手織り木綿の生地を作り、大地に座ってお祈りをするのです。

 旅行中に私は「ガンディー・魂の言葉」という本を読みました。ガンディーは、行きすぎた機械文明に警鐘を鳴らし、インドの精神文明の素晴らしさを説き、非暴力による世界平和の実現を目指しました。

 この本にあるいくつかの言葉を紹介します。半世紀以上の時を超えて語り継がれたこれらの言葉は、まるで今の日本の状況を予見していたかのごとく、胸に迫るものがあります。

 是非、ご一読下さい。

 

「自然はときに残酷な暴力となって、人々に降りかかる。けれどもあらゆる出来事には意味があると考えるなら、わたしたちは自然の猛威さえからも、目をそらさずに何かを学び、救いの道を探るべきではないだろうか」

「人間が行うことで完全なものなどない。機械が人間のコントロールからはずれ、暴走したとしたら、いったい誰にそれが止められるのか」

「わたしは信じている。人々を思う純粋な愛のあるところには、必ずや神がいらっしゃると。だから、糸車を回すたびに、この糸の一本一本に宿る神を感じるのだ」

「人は何度でも立ち上がる。立ち上がっては倒れ、立ち上がっては倒れ、その足もとはおぼつかないかもしれない。けれども、立ち上がったことは、一生忘れることのない、かけがえのない記憶となる」

「不幸はわたしたちに与えられた試練である。この試練を乗り越えたとき、すべては好転する。そう信じて、辛抱強く耐え抜こう。耐え抜いたとき、あなたはとてつもない力を手にしていることだろう」

 お知らせ

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